日本全国でブラスの祭典!佐渡裕×シエナ 開催 客席と一体となって完成される唯一無二の演奏会!

こんにちは!シエナ取材班です。

今年も世界を舞台に活躍する指揮者「佐渡裕」と「シエナ・ウインド・オーケストラ」がタッグを組む、年に一度のスペシャルツアー《ブラスの祭典》の季節がやってきました。

「お客様と演奏者が一体となって盛り上がる演奏会」の様子をお届けいたします!

佐渡裕×シエナ ブラスの祭典2025

Photo : K.Miura
2025.11.7 文京シビックホール公演より

A.リード:吹奏楽のための交響的素描「オセロ」で開幕。
「オセロ」の迫力あるシーンや繊細なシーンがドラマティックな演奏で繰り広げられ、客席を包み込みます。

続いてがらりと雰囲気が変わり、佐渡×シエナの名物「音楽のおもちゃ箱~佐渡裕のトークと音楽~」では、最高に楽しい客席参加型のプログラムへ移ります(後述)。

休憩を挟み、今回の演奏会のサブタイトルでもある「大迫力かつ繊細なブラス・サウンドで描く壮大な物語の世界」は続きます。

第二部は超大作、J.デ=メイ:交響曲第1番「指輪物語」。
物語の場面や登場人物が目に浮かぶシエナ・ウインド・オーケストラならではの圧巻の演奏で、客席を魅了しました。

そして、アンコール曲「星条旗よ永遠なれ」へ…と進むのですが、佐渡×シエナの魅力は、日本屈指の吹奏楽団による鳥肌ものの演奏の他にも、お客様と楽しむ企画が実はたくさん用意されているのです。

今回は、SNSでファンの方から「ファンサービスが神!ステキ!」と表現される「シエナの魅力」、シエナ・ウインド・オーケストラがお客様と一体となって作り上げている「シエナらしさ」を中心にご紹介します。

お客様と作り上げる「シエナの魅力」

開演前のロビーコンサート

シエナ・ウインド・オーケストラの演奏会では、吹奏楽を通じて「お客様と一緒に楽しむ」ことを目指した企画がたくさん盛り込まれています。

ロビーでのミニコンサート

開演前からすでにこの熱気

まずは、開演前のロビーでのミニコンサート。会場に入ってすぐのロビーにて、お客様がいらっしゃる同じフロアでミニコンサートが行われました。皆様がご存知の曲を中心に、軽快な演奏で開演前から多くのお客様と一緒に過ごす楽しい時間になりました。

佐渡×シエナの名物「音楽のおもちゃ箱」

第1部の「音楽のおもちゃ箱」では、懐かしかったり思わず笑ってしまうような曲が演奏されたり、客席のお客様と一緒にボディパーカッションを楽しんだり、お客様も立ち上がって、マンボ隊とともに踊ったり歌ったり声を出したり。

Photo : K.Miura
2025.11.7 文京シビックホール公演より

佐渡さんとマンボ隊が客席を練り歩き、お客様の掛け声をマイクで拾ったりも。客席も大爆笑のひとときです。

お客様も楽器を持って舞台へ!アンコール「星条旗よ永遠なれ」

恒例のアンコールでは、楽器を持ったお客様も舞台にお招きして、一緒に演奏も行います。時には指揮者が何人も登場することも。こんな演奏会見たことありますか!本当に唯一無二の楽しい演奏会なのです。

アンコールではお客様も舞台上に

本当に様々な楽器が!

舞台上の皆さん、楽しそう!

佐渡さんもこの笑顔

ご覧の通り、楽器は何でもOK!ぜひ次の公演では、皆さん楽器を持って参加してくださいね!

ツアー各地でのお客様との思い出

今回は、盛岡、函館、仙台、水戸、東京、足利、氷見、高知と、本拠地である東京・文京シビックホールを飛び出し、全国のお客様にお会いするツアーでした。

各地では、さまざまな出来事がありました。

  • 函館では豪雨の中、駆けつけていただいたお客様
  • アンコールで手拍子をしながら立ち上がる人続出の手拍子スタンディングオベーション
  • 団員が乗ったバスを見送ってくださる人たちと、手を振りあう交流
  • 舞台上でアンコールで一緒に演奏できること楽しみにしていました、と声をかけてくれるお客様

シエナらしさ、とは、こういったファンのみなさまと作り上げる演奏会であることがあらためて確認できる全国ツアーであったとも感じます。

文京シビックホールのお客様たち

フォトスポット

フォトプロップス

文京シビックホールでの公演では、自由に撮影できるフォトスポットが設置されました。平日の夜にも関わらず、多くのお客様が楽器を持ってご来場され、写真を撮影されていました。

楽器の種類も多種多様!年代や性別なども様々な方々で、シエナファンの幅の広さを感じます。












「吹奏楽が好きで香港から聴きに来ました」「シエナが好きです!」「佐渡さんのファンで今年2回目です」「世界の佐渡さんと同じステージにあがれるなんて!もちろん演奏会も最高でした」など、演奏会を楽しまれたお声を多数いただきました。

最高の演奏、来場者参加型の演奏会、出演者との交流。見どころ聴きどころ満載です。
まだ、シエナ・ウインド・オーケストラの演奏会を体験したことがない方々、ぜひ一度シエナらしさを体験しに演奏会に来てみませんか?

東 佳樹さん(パーカッション)と窪田 恵美さん(フルート)に聞くシエナの楽しさ

演奏者であるシエナ団員にとって、今回の佐渡×シエナはどのような演奏会だったのでしょうか。パーカッションの東 佳樹さんと、フルートの窪田 恵美さんにお話をお聞きしました。

窪田 恵美さん、東 佳樹さん

-佐渡さんが指揮をするとシエナ・ウインド・オーケストラはどのような楽団になりますか?
窪田:
長い関係なので、スイッチが入り、よりエネルギッシュなサウンドが出ていると思います。

東:
普段手を抜いている訳ではないのですが、佐渡さんが指揮をされると、スイッチが入る感覚はありますね。いつものシエナらしい音+精悍で引き締まった音がしていると思います。

窪田:
今回は、作品も重厚なものが多いので、よりそのような音を感じてもらえると思います。

-佐渡さんの印象を教えて下さい
東:
良いお兄ちゃんです(笑)

窪田:
お兄ちゃんですか!私は、父親が佐渡さんと同い年なので、巨匠感を感じていますね。

-指揮者の前面にいらっしゃるフルートの位置と、最後尾にいる打楽器の位置では、感じ方も違いますでしょうか?

窪田:
確かに息づかいが聞こえてきますね。あと、、、佐渡さんはフルートをされていたので、間近で聴かれると、ヒヤヒヤします(笑)

東:
楽器のことを良く知っているので、フルートへの要求が多いかもしれません(笑)

-全国ツアーでのエピソードなどはありますか?
東:
函館の本番中にトラブルがありまして…。ボディパーカッションを打楽器のメンバーで行ったのですが、最後の決めポーズをとる際にメンバーの一人が急に魔が差したみたいで、予定と異なる決めポーズをとったんです。その瞬間…ズボンがザクっと!破れてしまいました(笑)他のメンバーがもう一着もっており、事なきを得たのですが。

窪田:
一生に一度のハプニングでしたよね(笑)あとは、函館は到着した際にかなりの大雨でびしょびしょになりながらバスに乗り込んだりと、エピソードの多い日でした。

-これから行く公演場所での楽しみなどはありますか?
東:
氷見市に行くんですが、ブリを食べるのが楽しみですね。

窪田:
シエナとしてあまり行けていない高知に行けるのも楽しみです。

-お客様へのメッセージをお願いします。
窪田:
奥深い世界観とストーリーがあり、聴きごたえのあるプログラムなんですが、合間にお楽しみもあり、緩急のついた楽しめる演奏会になっています。あとは、アンコールでみなさんと一緒に演奏できることを楽しみにしています!

東:
プログラムの1曲目が、オセロという重厚かつハッピーではない終わり方をする組曲なのですが、そこからの「おもちゃ箱」への変わりようが、まさにシエナ!だなと感じています。
一つの団体で、これほどバラエティに富んだことは、やれないのでは!と思うし、だからこそ我々らしいな、と感じているところです。

さらに、後半の指輪物語は45分くらいの大作です。今回は作曲家本人の新しい版での演奏になります。今までの指輪物語とはまた違った響きをするので、楽しみにしてもらえれたらと思います。

2026年2月にはソリストとして出演!住谷美帆さん(サクソフォン)に聞く、シエナの魅力

今回の佐渡×シエナでは、ソプラノ・サックスとして参加。ソロのパートで迫力ある演奏をされた住谷美帆さん。2026年2月のシエナ・ウインド・オーケストラ定期演奏会では、ソリストとして参加予定の住谷さんにもお話しをお聞きしました。

住谷 美帆さん

-住谷さんにとって、シエナってどんなバンドですか?
住谷:
シエナのみなさんは本当に温かく、元気ハツラツで、アットホームに感じます。私も身構えるのではなく、自然体でいられる素晴らしい吹奏楽団だなと思っています。

-シエナ、佐渡さんとの共演はいかがですか?
住谷:
去年も同じプログラムに参加しているので、今回が2シーズン目となります。
中学生の頃から、CDは何回聴いたかわからないくらい、シエナと佐渡さんのタッグを聴いていました。シエナは、憧れであり追いかけてきた楽団ですので、共演できることを嬉しく感じています。

-サックスとの出会いを教えてください
住谷:
ピアノは5歳から習っていたのですが、中学1年生の頃に、吹奏楽部に入部し、楽器の中で一番目立っていたサックスをやってみたいと希望し、担当することになったことが最初です。
当時は、仕事として音楽の道に行こうとは思っていなかったのですが、サックスという楽器が素晴らし過ぎて、のめり込み、気づいたらこの道にきていました。

-サックスの魅力を教えてください
住谷:
一番好きなのは、音色です。クラシックの艶やかな音も出せれば、怖い音、叫んだ音など、人間の感情に近いのです。

開発されたのが割と新しく、吹きやすい楽器なので、奏者の感情が乗りやすい、歌心が乗りやすい楽器だと思っています。自分の表現したいことを楽器に乗せて演奏でき、自分の一部のように感じて、大好きな楽器です。

2026.2.7(土)シエナ・ウインド・オーケストラ 第58回定期演奏会 ―シエナ×コンポーザー・イン・レジデンス《挾間美帆》スペシャル!ー

第58回定期演奏会は、オール《挾間美帆》プログラム!
シエナ・ウインド・オーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスである挟間美帆の世界を体感していただけます。

新たなシエナサウンドを形作る定期演奏会でソリストとして出演する住谷美帆さんに、2月7日の公演についてお聞きしました。

-2026年2月7日のシエナ・ウインド・オーケストラ 定期演奏会の見どころ・聴きどころを教えてください

住谷:
演奏する「秘色の王国」は、私自身初めて演奏する曲になります。
元々はピアノとサックスの楽曲だと思うのですが、今回吹奏楽で表現することで、色彩感もグッと増しますし、挾間さんが持っていらっしゃるクラシックとジャズのジャンルレスな世界観、どこか異国の地に行ったかのような体験ができる感覚などの魅力を、サックスを通してお伝えできると思います。

挾間さんの作品は昔から大好きで、たくさん演奏してきたのですが、今回の定期演奏会で、私自身も演奏することが楽しみです。シエナが表現する瞬間に立ち会ってもらえることで、きっと虜になる作品だと思いますので、ぜひたくさんの方に聴いていただきたいと思っております。

インタビューでお話ししてくださった住谷美帆さんからのメッセージ動画