2022.4.18  見どころはコレだ!! 第52回定期演奏会“高昌帥&シエナ 奇跡の邂逅”

“高昌帥&シエナ 奇跡の邂逅” 
シエナ・ウインド・オーケストラ 第52回定期演奏会

高昌帥(コウチャンス)とシエナの初タッグ!
“奇跡の邂逅”とは?!今回の見どころはコレだ!
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===当公演チラシ裏面より引用===
高昌帥&シエナ、奇跡の邂逅
富樫鉄火(音楽ライター)

 コンクール課題曲などでもおなじみの人気作曲家・指揮者の高昌帥<コウチャンス>さんは、大阪出身。大阪音楽大学教授をつとめるなど、関西を中心に活躍されています。そのため、東京で作品がまとめて演奏される機会はなかなかありません。ご本人の指揮となると、なおさらです。そんな貴重なコンサートが、シエナWOとの共演で実現することになりました!

 幕開けは《ヴィヴ・アズ・アン・オーク》。フィルハーモニック・ウインズ大阪のために書かれた曲で、「聖なる木・樫(オーク)のような繁栄を」との願いが込められています。コロナ禍で疲弊した社会に、再び元気を呼び戻してくれる活力剤となるでしょう。

 そして、《ウインド・オーケストラのためのマインドスケープ》《吹奏楽のための協奏曲》など、吹奏楽ファンにはおなじみの名曲も! 《マインドスケープ》は、いまやコンクール自由曲の定番。《協奏曲》は、あまりのスケールの大きさに、初演指揮者の井上道義氏が「誰も出来んぞ、アレは」と、ユーモアたっぷりに白旗を挙げかけた超大作です。

 また、《大阪俗謡による幻想曲》も、高昌帥さんが敬愛する大阪の作曲家、大栗裕による名曲だけに、熱演が期待できます。

 さらに、絶対に聴き逃せないのが、《故郷の春》です。戦前の作曲家・ヴァイオリニスト、洪蘭坡<ホンナンパ>(1897~1941)による名曲です。

 洪蘭坡は朝鮮に生まれ、日本で音楽を学びましたが、朝鮮独立運動に関与したことから、日本の官憲による過酷な取り調べを受け、健康を害して44歳で他界した、悲劇の作曲家です。朝鮮民族の苦悩をうたった歌曲《鳳仙花》が有名ですが(日本では、加藤登紀子がうたっている)、この《故郷の春》も、うたい継がれています。生まれ育った故郷を懐かしむ美しい曲で、まさに日本の唱歌《故郷》(ふるさと)にあたる、朝鮮童謡の傑作です(日本でもカラオケに入っています)。

 そんな名曲を、高昌帥さんが、クラリネット・コンチェルト版に編曲しました。素朴な旋律が次第に高揚し、壮大な響きに展開する“高昌帥マジック”とでもいうべきアレンジの妙をお楽しみください。クラリネット・ソロは、コンサート・マスターの佐藤拓馬。超絶技巧のカデンツァも登場するこの曲を、どのように聴かせてくれるでしょう。

 まさに奇跡ともいえる、高昌帥&シエナWOの一期一会のコラボレーション。ぜひ多くの方に、この出会いと感動を受け取っていただきたいと願っています。

〈一部敬称略〉